「第8回北沢デザイン会議」に参加してみた

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昨日2022年3月13日に開催されました「第8回北沢デザイン会議」に参加しましたので、その感想を。
今回8回目ということですが、私自身は初めての参加でした。
コロナ禍ということもあり、オンラインでの参加もOKだったのでオンラインで参加しました。

会議の趣旨は、これまでの街づくりの経過報告と、今後の取り組みについての案内です。

「会議」と謳っていますが、最後の質疑を除いては一方的な報告会なので、「会議」という名前はちょっと違うような気がしましたね。
区としては会議という名目にして、住民とちゃんと対話した感を出したいのだという意図を感じました。

さて、会議で流されたスライドのいくつかを参考までに載せておきます。

↓小田急電鉄からは「ナンセイプラス」の紹介

↓京王電鉄からは3/30にオープンする「ミカン下北」の紹介

↓その後、世田谷区から、駅前広場の具体的なデザインについて発表がありました。今回ここに一番時間が割かれていた気がします。
従来から提示されていた駅前広場について、今回初めて具体的に植栽、ベンチの設置場所、階段、スロープなどのデザイン、鳥観図などが明らかとなりました。

広場の北側には植栽、南側はプランターが設置されるとのこと。バスエリアの場所なども見えます。バス停車エリアが2つあったので新たなバス路線が新設されるのでは?と思ったのですが、別のスライドで「バス待ち用」という記載があったので、路線新設では無さそうです。

↓令和3年度に7回もの意見交換会を実施とありました。私は駅前広場については結構アンテナを張っていたつもりですが、意見交換会が7回も開催されていたとは知りませんでした。駅前広場についての意見交換会っていつどこで開催されていたのでしょうか??

東京大学大学院のデザインアドバイザー 出口敦氏から、以下の提言がありました。
・東口駅前広場の整備について、作った後の整備が大事(樹木の管理、落ち葉などは意外と大変)
・東口駅前広場の南側は地下埋蔵物があり樹木植樹ができないため、プランター設置とのことだが、時の経過とともに別の形に発展する可能性もある。今後どのようにアップデートしていくか
・夜の治安対策(照明)
・ハード整備からソフト整備へと移る段階、ただ早期に取り組まないといけない
・これまで下北沢は線路で分断されてきたが、今後は生まれた空間をどうまとめるか。組織化
・今後は、デザインガイドに代わるマネジメントガイドが必要になってくる
・柏の葉の事例(公・民・学)
・マネジメントガイドや組織化が急務
・そのためには財源が必要、税金だけでは賄えない(広告収入、イベント収入・・・)
・事務局が重要(専属者の給与をどうする?)
・柏は商工会議所からの会費と市の補助金を原資
・安全な街が重要(自転車・歩行者。お互い思いやる気持ちが持てる街に)

~~~~~~
今回、駅前広場の具体的な計画が公表されたということで、区としてはこの完成に向けて今後鋭意動いていくはずです。
令和5年度にはかなりの工事が進展しているような口ぶりでした。(ただ、全ての完成は令和10年度末、のはず)

そして、今回の会議では、非常に重要な点については触れられていませんでした。

それは、この駅前広場と、茶沢通りを繋ぐアクセス道路(補助54号線)です。
先日のブログでお伝えしたように、この道路は完成予定は、もともとは令和4年度末ということでしたが、用地買収などの遅れから、完成時期が令和10年度末に先日延長されました。
今回のデザイン会議では、その事も当然触れられるだろうと思っていましたが、驚くべきことに区からは何も触れられずでした(最後の質疑でそれに付随する質問がありましたが)。

ということは、駅前広場ができても、駅前広場にクルマやバスが入れるようになるには、最短でも令和11年度まで待たなければならないという事になるかと思います。
区の街づくり課長は、それまでの期間は、アクセス道路以外からクルマが入れないか検討しているような事を言っていましたが、既存道路は非常に狭いので、相当実現性は低そうです。検討と言っている段階で、実現は無いだろとは思います。
実現できるにしても、オオゼキ前の道路から入るくらいしか無さそうですが、クルマのみで、バスは当然入れません。

また、今回の発表スライドには、アクセス道路が意図的に?一切表示されていませんでした。
区の街づくり課長は、自分の任期中は駅前広場整備に注力して、補助54号線は後任課長に任せたいのだろうなという思いをこのスライドから感じました。
数年後には異動があるので、その後の事は知らんよ、と。

区の職員も組織で生きるサラリーマンなので、アピールできる自分の実績を積み重ねる事が大事。
補助54号線のような、いつできるとも分からない不確実なものは後回しにして、確実に実績を残せる駅前広場整備に注力したいのは分からなくはないですが、後世に残る街づくりを背負うものとしてはどうなのかな、という思いはあります。

文章だと分かりづらいので、地図を載せておきます。

個人的には、
・駅前広場には、54号線からでなく「空き地」から入るルートにする(小田急電鉄から用地取得する)
・補助54号線は実現を凍結(中止が難しいなら、永遠に延期しつづける)
が良いような気がしています。

三角橋から上祖師谷まで続く補助54号線は、既に住宅が建っており、少なくともあと50年は全線完成しないと思われる(もしかしたら永遠に開通しない?)ので、下北沢駅前だけ先に道路を作っても結局無用の長物になる気がしますね。


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