【2019/5/18 追記】
下北沢トリウッド 開館20周年記念イベントとして、『下北沢で生きる SHIMOKITA 2003 to 2017 改訂版』が上映されています。
2019/5/24まで。
ナレーションは下北沢と関係が深い、柄本佑さん
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下北沢再開発問題を捉えたドキュメンタリー映画「下北沢で生きる」を観てきました。
場所は、下北沢トリウッド。膳場ビルの北側の道を一歩入った所のビルの2階にあります。こんなところに映画館があったとは知りませんでした。ただ、1スクリーンのみで小さいです。座席数も確か47席だったかそれくらい。段差も無くて前に大きい人が座ると見えないですし、座席も結構貧弱なのは否めません。
さて、そんなトリウッドで「下北沢で生きる」を観ましたが、今までの道路計画・再開発計画を2003年から順に追っていくというストーリー。
監督の立ち位置はどちらかというと道路反対派でした。主に反対派を取り上げつつ、所々、賛成派も取り上げると言った感じで進行していきます。
ドキュメンタリー映画なので、過去の集まりとかインタビューを繋ぎ合わせた感じになっていて、カメラワークは結構いい加減。デモのシーンはカメラが揺れすぎで酔いそうになりました。
それは置いておいて、主に「SHIMOKITA VOICE」の様子とか、駅前市場の店主へのインタビュー、道路計画上に位置するスズナリの人たち等々盛りだくさんの内容でした。
商店街の人たちの中にも賛成派もいて、確か吉田圀吉という方だったと思います。駅周辺の商店街の店主や自治会の役員は、一九八四年から「街づくり懇談会」として区に駅前広場建設を要請してきたそうで、その中心的人物だったとのこと。その方は賛成する理由として、防災の面を強調していました。火事があった時の防火壁として道路は有効だとの主張。
ということで、商店街の人たちの中にも賛成派、反対派それぞれいらっしゃるようで、まあ、何事も全て同じ意見というのはありえないわけで、それはそれで良いと思いました。
個人的には国・都・世田谷区が補助54号線を強力に推進しようとしているその理由を知りたかったのですが、あまり大した内容は無かったです。安心・安全というキーワードでしょうか。できれば賛成派の理由も取り上げて欲しかったです。
あとは唐突に4m擁壁問題が取り上げられていました。これは対小田急の問題でちょっと毛色が違うかなぁと思いました。
今回反対派の方々が多数出演されていましたが、反対派として下北沢を今後どうしていきたいか、という意見はなかったのが残念。今あるものを壊すのはけしからん、というだけで今後の展望が無いのは頂けない。
補助54号線は、個人的には完成は数十年先かと思ってます。色んな所で道路計画がありますが、計画通り進んだ試しがないので、補助54号も同様でしょう。
下北沢近くの井の頭通りもまだ立ち退きが終わってないですし。あれもかれこれ数十年掛かってます。
そういえば、世田谷区議で、下北沢再開発問題について区議会等で色々質問している木下泰之区議は何も出てこなかったな。彼はどういう立ち位置なんだろうか?