「下北沢の都市計画道路建設、世田谷区長が続行」というニュースが入ってきました。
下記、朝日新聞から、
『小田急線の地下化に伴う下北沢駅(世田谷区)周辺の再開発計画で、「街が分断される」などとして、住民の反対がある都市計画道路の建設について、保坂展人区長は28日、建設を続行する考えを示した。保坂氏は4年前の区長選で道路を含めた再開発の見直しを訴えていた。
区は同日、再開発について住民に意見を聞く「北沢デザイン会議」を開催。その席上、保坂氏は「(道路は)すでに用地買収も進んでいる。これについては存続させ、内容についてはまちづくり全体の中で今後も議論していく」と述べた。
再開発計画は2006年に都が認可したが、その後、初当選した保坂氏が改めて見直しを表明。このため、今年3月の計画の期限にどう対応するかが注目されていた。保坂氏は1月に延長申請の手続きをしたことを認めた。』
想定されていた事とは言え、あまりにも残念な道路建設続行の決定。再開発計画見直しを掲げて2011年の区長選で当選した保坂区長からは、具体的な続行に至った経緯も示されず非常に残念です。
以前から下北沢再開発問題を取り上げてきた、世田谷区議の木下泰之は、本件に関して保坂区長を担いだ責任を取って次期区議選には出ないことを表明。
彼のブログに議会での発言の議事録が掲載されています。
■「大型開発優先区政からの転換」はどこへいった-保坂区長の公約違反の政治責任を問う
再開発見直しを掲げて当選した保坂区長、当初は見直しを少しは考えていたと思いますが、どう見直したいか具体的な策も無い彼にとって、動き出した再開発を中止するパワーも、気概も、ビジョンも無かったということでしょう。
区役所職員は建前上みんな再開発推進で動いている訳ですから、そこに区長一人入って見直しましょうという方向に持っていくのは土台無理な話だと思ってはいましたが、それが現実のものとなるとやはり残念です。
区長にはなぜ見直しが出来なかったかをちゃんと話をして欲しかった。今のところ、仕事してます!アピールだけです。
話は飛びますが、城繁幸氏のブログを見ていたら、かんぽの宿の問題について書いていました。
■100万やそこらの献金問題でチクチクやりあってる暇があったら「かんぽの宿」の総括しろ
『かんぽの宿というのは毎年40億円以上の赤字を垂れ流し続けてきた不採算事業で、2009年に郵政民営化の一環として、オリックス不動産に109億円で事業譲渡することが決まっていた。
・・・とりあえず当時、仕事してますアピールのために日本郵政の西川社長を告発したセンセイ方の名前を書いておこう。』
その中に、保坂氏いました。。。
結局、その程度の人なんですかね。
木下氏の質疑に対してコラムで答える!と大見得を切ったコラムを見てみましたが、補助54号道路ではなく何故か線路跡地を見直しました!!と論点すり替えてますし。。。前回の区長選の時、線路跡地なんて一言も言ってなかったやん。。。
保坂氏の2006年03月21日のどこどこ日記には、
「下北沢に巨大道路はいらない」
・・・駅前に大型の高層ビルが林立し、よくある郊外型の駅前再開発と言えばイメージ出来るだろう。一等地に大きな容積率を手にして建物を持てば、大きな収益が期待できる。しかし、小田急線複々線となって地下に潜り「連続立体交差事業」として税金が注ぎ込まれて道路が出来る。ところが、小田急線をまたぐ部分の道路が出来ることはわかっているが、いつ東西の環七・山手通りとつながるのが確たる見通しがない。再開発経済効果を狙っての計画が全面に出て進んでいるが「財政支出」の根拠を国政の場から質していかてければならない。・・・
と書いてありましたが、9年経過して、
駅前広場や周辺の道路建設についてはすでに用地買収の途上にあることなどから、従来の計画通りに進めることとしました。
という結論。
