下北沢って、飲食店や古着の街として語られがちですが、実は「花屋」の存在感も強い街だと思っています。駅前を歩いていて、ふと視界に入る花の色で季節を知る——あの感じ。
今回取り上げたいのは、下北沢発祥の花屋「Hanahiro(ハナヒロ)」です。
写真は、Hanahiro下北沢本店(2015年撮影)。入口から溢れるように花が並んでいて、通りがかりに一瞬で気分が切り替わる、あの感じが写っています。
下北沢本店は休業中。駅前共同ビルの建て替えが理由
Hanahiroの下北沢本店は、いま下北沢駅前共同ビルの建て替えに伴い2024年12月末日より休業中。
ウェブサイトによるとビルの完成予定が2029年。かなり長丁場です。
この書き方だと、完成後に店舗が再開する可能性が高そうで、そこは静かに期待したいところです。
「共同ビル建設時から入っている」=地元に根を張った存在
Hanahiroは、下北沢駅前共同ビルの建設時から入っているそうです。
単なるテナントというより、かなり深い関わりがあった可能性もあります。
もちろん外からは分かりませんが、仮に共同ビルの地権者側に近い立場だったとしたら、それだけ下北沢という街と一体化してきた存在だった、ということでもあります。
下北沢だけじゃない。丸の内、日本橋、福岡へ
「下北沢の花屋」というイメージが強いHanahiroですが、ショップの立地を見ると面白いです。
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HANAHIRO CQ 丸の内店
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HANAHIRO CQ 千疋屋総本店 日本橋本店ブティック
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HANAHIRO CQ 福岡店
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CQ Décoration by Hanahiro
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CRAFT.Flora Ludique by Hanahiro
下北沢の“路面の花屋”の空気を起点にしつつ、丸の内や日本橋の文脈にも合わせていく。
これは単に店舗数が増えたというより、花の見せ方・提案の仕方が強いブランドなんだろうなと思います。
ちなみに本社は代田。梅丘通り沿いにあります
そして、Hanahiroの本社は代田。梅丘通り沿いにあります。
下北沢界隈に住んでいる人からすると、「え、そっちが本社なんだ」という感じもありますが、代田〜下北沢の距離感って、実際かなり生活圏が重なって近いですよね。
地元企業は、地元が支える
街の再開発って、便利になる反面、街の記憶を薄める力もあります。
だからこそ、下北沢発祥のHanahiroみたいな存在は、戻ってきてほしいし、残ってほしい。
2029年、駅前の景色がまた変わる時に、
あの入口いっぱいの花が下北沢に帰ってくる——そうなったら嬉しいですね。
