【2025/12/20 追記】
本記事を書いてから12年経過しましたが、下北沢を横断する補助54号線は立ち退きの遅れであまり進展していません。この調子だとあと数十年経っても開通しないのではないかと思いますね。
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下北沢駅前の整備計画の中で、たびたび名前が挙がる「補助54号線」。
これまであまり詳しく調べたことがなく、下北沢の近くを東西に貫き、東側はスズナリと下北沢病院の間を通り、オオゼキの前を抜け、さらに下北沢駅の北側を西へと延びていく──そんな漠然とした印象しか持っていませんでした。
ところが今日、この補助54号線はいったいどこから始まり、どこへ抜ける計画なのかが気になり、改めて調べてみることにしました。
調べてみて分かったのは、この道路が想像以上に長い距離を結ぶ計画であること、そしてすでに開通している区間が点在する形で存在している、という事実でした。さらに、自分がこれまで何気なく通っていた道が、実は補助54号線の一部だったということにも気づき、正直かなり驚きました。
まず、この道路の東端はどこかというと、駒場東大前の裏側から始まります。駒場東大前の裏には山手通りが通っていますが、その山手通りが東大の裏あたりで西へ分岐する道があります。ここが補助54号線の起点です。
現在、この道は東北沢駅の東側を通り、大山交差点で井の頭通りと交わっています。
補助54号線は東北沢駅へ至る手前で「三角橋」という交差点に差しかかり、そこでやや左へ折れる形になるようです。「なるようです」と書いたのは、そこから先の区間がまだ未開通だからです。
この先は直線的に下北沢駅方面へ延び、下北沢駅北側の商店街を斜めに貫き、鎌倉通り(ドラッグストア一本堂 下北沢店付近)と交差します。
さらに井の頭線の北側を通って環七に突き当たり、環七を越えたあたりで井の頭線と交差。その後、羽根木公園の北側に出て、世田谷線の松原駅へ向かって道路は続きます。松原駅周辺については、すでに幅の広い道路が整備されているようです。
その先の詳細は割愛しますが、最終的には京王線のつつじヶ丘駅まで続く計画になっているようです。
まだ住宅が残っている場所も多く、いつ完成するのかは正直想像もつきません。ただ、世田谷区のページを見ると、「渋谷区境の三角橋交差点から環状7号線までの区間が、平成16年~27年度までの12年間で優先的に整備すべき路線として位置づけられました」とあり、計画上は2年後に整備されることになっています。
しかし、現実的には立ち退き問題も解決していない状況で、2年後までに整備が完了するとはとても思えません。
また、「茶沢通りから西側へ265メートルの区間について、東京都知事より都市計画道路事業の認可を受け、平成26年度の完成に向け、現在、整備を進めています」とも書かれていますが、これについても実現は難しいでしょう。
茶沢通りから西へ265メートルというと、現在ショップが立ち並んでいるエリアの真ん中を貫くことになり、実現すれば下北沢の街並みは一変するはずです。
何らかの強い強制力が働かない限り、10年かかっても難しいのではないか、というのが正直な印象です。
この計画が実現すれば、「徒歩の街」と言われてきた下北沢は、クルマによって分断され、街そのものがまったく別の性格を持つ場所に変わってしまうかもしれません。
補助54号線が具体的にどのあたりを通るのかについては、以下のページが参考になります。
■補助線街路第54号線及び世田谷区画街路第10号線(世田谷区のページ)
■東京都市計画道路幹線街路補助線街路第54号線のWikipedia

コメント
首都直下型地震が噂される中、関東大震災の復興で計画され、戦災の経験で改正された都市計画が100年経っても出来ていないのは問題だと思う。
緊急車輌の通る地域の幹線道路は、高齢化の進む中、住民の為に必要な施設。
下北沢に住み続けて自分が高齢化したとき、救急車の通行し難い町は魅力的だと思いますか?
渋谷の公園通で渋谷の町は分断されているから魅力はないですか?
今の町の為に地域住民は、緊急車両の到着に時間がかかるのを甘受しないといけないのですか?