「ウエリス下北沢」で考察する、昨今の東京のマンション事情

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代田にある「ウエリス下北沢」というマンションをご存知でしょうか。
小田急線・京王井の頭線・東急田園都市線の3線が利用でき、駅からは少し歩くものの、周辺は落ち着いた住宅街で、静かに暮らすにはちょうど良いエリアです。

そんなマンションが、現在8,980万円で販売されています。
過去のブログ記事を調べたところ、この物件はもともと2018年の新築当時、同等の広さの物件はおよそ6,000万円弱で分譲されていたようです。(階数違いで価格は若干違いますが)
それがわずか数年でここまで価格が上昇するとは、まるで投資用資産のような動きに驚かされます。

もちろん、購入当時の価格から見れば大きな値上がりですので、売却を検討している方にとっては喜ばしい状況だと思います。
ただ一方で、「今、ここを売ったとしても、次に東京でどこに住むのか」という新たな課題が生まれるのも事実です。

たとえば、同じエリア内での住み替えを考えた場合、似たようなスペック・立地条件のマンションはやはり同じくらいの価格帯になります。
つまり、たとえ高く売れても、その利益をもって再び東京で住まいを確保するのは簡単なことではありません。

売却が現実的な選択肢となるのは、たとえば郊外や地方への移住を検討している方や、終の棲家として老人ホームなどを視野に入れている方でしょうか。
そう考えると、単に「値上がったから売る」という判断よりも、「住まいの最終選択として売る」というニュアンスに近くなってきます。

ちなみに、「ウエリス下北沢」の間取りは2LDK、専有面積は56.21㎡。
夫婦ふたり、あるいは一人で暮らすにはちょうどよい広さですが、9,000万円近い価格となると、もはや“空間”そのものではなく、“下北沢で暮らす価値”に対して価格がついているようにも感じられます。

いかがでしょうか。


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