2023年04月23日投票の世田谷区長選挙についてまとめてみた(更新版)

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4年に1度の世田谷区長選。

今年2023年はその4年に1度にあたる、世田谷区長選の年です。
選挙はいよいよ今週末4月23日。

3月に世田谷区長選について記事を書きましたが、その後の状況を踏まえてアップデートしました

候補者は現職と新人の一騎打ち。

・現職:保坂のぶと氏
・新人:内藤ゆうや氏(元財務省研究官)

選挙前2週間くらい前から急に保坂氏がやる気を見せてきました。

何だかんだ言って現職有利と見ていますが、この選挙には2つの軸での大きな争点がありそうなので、簡単にまとめてみました。

①世代間争い

現職の保坂氏は67歳、前期高齢者。新人の内藤氏は29歳ということで40歳近くの年齢差があります。
保坂氏は自らが前期高齢者であり、以前からの支持者の関係性もあり、主に中高年、高齢者に向けた政策を掲げるでしょう。一方、内藤氏は若年層に向けた政策を掲げるでしょう。
内藤氏の政策の1番目は「子育て支援の倍増」ということで、まさに若年層に向けた政策ですね。

まだ人生先の長い若い世代は、そういった点も考えて投票した方が良いです。何となく現職だから安心かも、という理由で保坂氏で投票すると、世代間格差をさらに助長することになるかもしれません。

②イデオロギー争い

保坂氏はもともと社民党出身ですし、日本共産党が自らのウェブサイトで与党と言っているように、日本共産党からも支持されている状態。いわゆる「左翼」ですね。
一方、内藤氏は自民、公明、維新、行革、無所属からの広い支援を取り付けています。

保坂氏は根っからの左翼ということもあり、「大きな政府」を志向しているように見えます。
「世田谷モデル」という「いつでも、どこでも、何度でも」PCR検査を無償で受けられるというバラマキを行ったのは記憶に新しいところ。→いわゆる「世田谷モデル」で、日本財団との繋がりが見られ、それによってなのかは分かりませんが、今回の選挙では笹川たかし氏が積極的に保坂氏応援を行っています。どういう利害関係なのか!?
「大きな政府」は、基本的に、裕福な人から税金を集めて、低所得者の人々に等しくそのお金を行き渡らせるという理解で良い気がします。

世田谷区は割と低所得者層が多いのと、高額所得者であるにも関わらず「労働者のために」と社会主義・共産主義思想的な言動をしている人が割と多いです。ネットでは「世田谷自然左翼」という造語もあるくらい。詳しくはググってください。
なので潜在的に低所得者層は保坂氏を支持する人は多いです。保坂氏が区長の方が何かと恩恵にあずかれるんですかね。

何が問題なのかというと、所得が比較的低い人に合わせようとするので、中長期的には国力は低下していきます。国の成長を促進しようとするのでなく、金持ちから多く税金を取って貧しい人に回すという考えなので。

区長選挙と言えども世田谷区は91万人都市なので、かなりの予算を持っている世田谷区。保坂区長によって恩恵を受けている人が多数いる模様。多数の選挙スタッフなどのお金はどこから出ているのか?
保坂氏は表向きは無所属ですが、日本共産党からのバックアップはかなりありそうです。

一方、内藤氏。

財務省出身、ベンチャーでの起業経験もあるということもあって、「小さな政府」を志向しているように見えます。市場原理による自由な競争を促すことで経済成長を図るといえば分かりやすいでしょうか。
面白いと思ったのが、世田谷区庁舎の建設費負担の区民負担を削減するというもの。

また、内藤氏が区長になったら、「せたPay払いで生活必需品は年中1割引」になるそうです。
個人的には気になります。これは一見バラマキとも思われるかもしれませんが、世田谷区外の人も世田谷区内で消費をすることで、結果的に世田谷区の財政が増えるので、実はバラマキに見えますが、実は税収増のメリットがあるのではないかと個人的には思っています。

その他

保坂区長は選挙活動ではみずからの実績を強調していますが、区議会でも追及があったように、やると言ったことの3割くらいしか実行していないようです。また、彼はどうも自分がやっていない事を、さも自分がやったかのように言う癖があるので気を付けた方が良いです。下北沢の再開発、さも自分が率先して対話を重ねた風に協調していますが、実態は2017年までは話し合いは停滞、その後2017年に小田急電鉄の担当者が変わって支援型開発を採用してから風向きが変わったようです。保坂氏が200回の対話と言っているのは、小田急電鉄さんが周辺住民など関係者と対話した回数です。

また、日中Twitterでニュースサイトのリツイートを積極的に行っているように、執務中もニュースサイトを見る時間が多くて、世田谷区に割いている時間は少なそうです。昨年任命したDX副区長も呑気な感じですし。世田谷区のDXは遅々として進んでいないように見えます。

区長が変わると何が変わるのか、あまり自分には関係ないと思われる方も多いかもしれませんが、明石市のように首長が変わって政策を変えることで人口流入が増えたりと、無視できない変化を起こすことができます。
特に若い人々にとってはこれから何十年と人生が続くわけなので、しっかりと考えて投票することが重要かと思います。

世田谷区長選挙 予想される顔ぶれ(選挙ドットコム)

若い人が結束すればワンチャンあるかも。


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