世田谷代田駅から羽根木公園方面へ、住宅街の細い道をすっと進むと、突然「街の雰囲気」が変わる場所があります。
銅っぽい金属の大きな面が斜めに折れ、コンクリートの壁と植栽が同じリズムで並ぶ——写真のとおり、いわゆる戸建ての並びとは別物の風景です。
「THE GRANHAUS HANEGI」 と、2026年3月竣工予定の「THE GRANDUO HANEGI」。
道路に沿って約90メートル、複数棟が連続する形で新しい街並みがつくられています。
ぱっと見で分かる「普通の住宅じゃない感」
まず目を引くのは、外壁の大きな“面”の存在感です。
斜めに傾いた金属パネル(銅板っぽい質感)が、視線を少しずつずらしながら連続していて、歩くほどに表情が変わります。
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棟ごとに奥行きや高さが微妙に違う
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隙間には植栽が入り、建物の「硬さ」を中和している
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夜になると足元照明が入って、急に“ホテルみ”が出る(写真の夕景がまさにそれ)
戸建てというより、「住宅を素材にしたインスタレーション」に近い印象です。
設計は、16アーキテクツの小川達也氏が関わっており、“群としての造形(群造形)”を狙っている、という説明には納得感があります。
羽根木という立地が、こういう企画と相性いい
羽根木公園エリアって、都心アクセスは良いのに、ゴチャつきすぎないのが強みなんですよね。
各駅停車の世田谷代田駅、もしくは梅ヶ丘駅が最寄り、少し歩けば線路跡地の緑道やカフェが点在していて、羽根木公園もすぐ。由縁別邸 代田も徒歩圏内です。
「便利だけど、急かされない」
このバランスがあるから、こういう“街並みごと作る系”の住宅企画が成立するんだと思います。
家賃は170〜185万円。賃貸でこのレンジは別世界
今回あらためて驚いたのが賃料帯で、1,700,000円〜1,850,000円とのこと。年額では2,000万円を超えます。
月額でここまで振り切ると、住居費というより「環境(体験)を買う」領域です。
もちろん、数字だけ見て「高い」で終わらせるのは簡単なんですが、現地を歩くと“何にお金が乗っているのか”も分かってきます。
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1棟ごとのデザインではなく、通り全体の統一感まで設計している
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植栽・照明・外構まで含めて「見せる街並み」になっている
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羽根木公園の近さ、住宅街の静けさが価値になっている
下北沢周辺だと再開発や店舗入れ替えの話題が目立ちますが、こういうタイプの動きは“音がしないのに街の格を変える”ので、地味にインパクトがあります。
歩いてみて感じたこと(地元目線)
正直、好き嫌いは分かれるデザインだと思います。
ただ、「この通りに入った瞬間に空気が変わる」建物群って、そうそうありません。
羽根木はもともと落ち着いた住宅街です。そこに“90メートルの強い意志”が入ってきた。
今後この周辺は、派手に賑わうというより、静かに評価が積み上がっていくタイプのエリアになっていくのかもしれません。参考までに、ここはもともと日本銀行代田舎宅が建っていました。







