代沢にある町中華「丸長」。レトロな赤いテントと暖簾が目印のお店で、地元の人に長く愛されてきました。近年の値上げラッシュの中でもずっと価格を据え置いてくれていた丸長さんですが、ついに2024年12月から値上げに踏み切りました。
値上げの知らせを聞いたときは驚きましたが、ここまで頑張ってくれたことに感謝の気持ちのほうが強く湧いてきます。町の食堂やラーメン屋が次々と価格改定していく中、「丸長だけは変わらないでいてほしい」と思っていましたが、原材料費の高騰が続く今の状況では仕方がありません。むしろ「よくここまで耐えてくれたな」という感謝のほうが大きいです。
今回の値上げ幅は50円から100円程度。ラーメンはこれまでの650円から700円に、焼肉定食は950円から1,000円になりました。とんかつ定食も1,100円と、一部メニューは大台に乗るものもありますが、町中華としてはまだまだリーズナブルな部類。全体的に1000円前後で定食が楽しめるので、気軽に食べに行ける価格帯を維持してくれています。
丸長の魅力はなんといっても「変わらぬ味」。今回、値上げ後に訪れてみましたが、ラーメンも定食もこれまで通りのボリューム感と安心する味わいでした。看板メニューのラーメンは、醤油ベースのあっさりスープに、シンプルながらしっかりとコシのある麺が絡みます。ワカメ、メンマ、チャーシューといった具材も、どこか懐かしくホッとする味わいです。
また、定食メニューも相変わらずの充実ぶり。今回はランチに豚丼・ラーメンセットをいただきましたが、濃いめの甘辛タレで炒められた豚肉と玉ねぎが絶品。ご飯がどんどん進みます。シャキシャキのキャベツ炒めがメインの野菜炒め定食や、レバニラ定食なども健在で、ガッツリ食べたいときにはピッタリです。
値段は上がりましたが、食べ終わったあとに「やっぱりここに来てよかった」と思わせてくれるのが丸長の良さ。町中華の魅力は、値段以上に「日常に寄り添うお店であること」だと改めて感じました。これからも物価高が続くかもしれませんが、地元の人々がふらっと立ち寄り、変わらぬ味に癒される場所として、丸長には頑張ってほしいと思います。
2025年もきっと変わらず通い続けると思います。これからもお世話になります、丸長さん。